〜心霊道〜 霊感ゼロオカルト大好き人間のブログ

怖い話、心霊にまつわる記事を扱います。

ネットの怖い話 #1 八尺様

今回は、インターネット上に書き込まれた怪談の紹介をします。以後、当ブログではこういった怪談を「ネットの怖い話」と呼ぶことにします。

 

こちらから読めます↓

https://恐怖の泉.com/kaidan/47wa.html

 

 

 

八尺様について

 

この話は、2008年8月にネット掲示板5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)に投稿された怪談です。

 

それまでにネット上に投稿されていた怪談の中にも良作は数多くありましたが、八尺様に関しては現在の知名度、話の完成度、そして類似した投稿による話の広がり(アクサラなど)など様々な観点から、1つの大きな集大成ともいえる作品ですね。

 

物語の核となる怪異を引き起こす元凶がこういった妖怪、化け物である系統の怪談には「くねくね(2003)」や「ヤマノケ(2007)」がありますが、これらはどちらもある1つの家族内での怪異です。八尺様がこのような怪異と異なるところは、その規模が村という1つの大きな共同体の中で起こる怪異ということで、このことが後の呪われる系怪談に大きな影響を与えたであろうことは想像に難くありません。

 

怪談好きの方なら僕が紹介するまでもなくご存知かと思いますが、ネットの怖い話にあまり触れたことがない方はこの話から読むことをオススメします。長さもちょうどよく、過激な描写もありません。

 

この怪談の評価

 

知名度      ★★★★★(かなり有名!)

怖さ       ★★☆☆☆(後ろが気になるぐらい)

物語の完成度   ★★★☆☆(読み物として面白い方だと思います)

エグさ(グロさ) ★☆☆☆☆(過激な描写はほとんどありません)

リアリティ    ★☆☆☆☆(やはり現実離れした妖怪系の怪異ですのでリアリティは薄くなるかと。)

 

総合評価 ★★★☆☆

 

簡単に5段階評価にしてみましたが、主観的な意見なので個人差はあると思います。

 

怖さは大体★が4つぐらいで閲覧注意級で、怖さで私生活に影響が出るレベル(1人でトイレいけないとか)でしょうかね。話の中でこれは怖いだろうという要素を拾い、その多さで評価をつけていますが、この怪談はかなり前のものですのでやはり怖さは最近のものより薄いと感じてこの評価にさせていただきました。

 

物語の完成度という項目はそのままですね。怪談という枠を取っ払って1つの読み物として見たときに面白いか、場面描写は適切で読者が状況を想起しやすいか、引き込まれる文章、構成になっているか、などを見ています。

この怪談でいうと、最初は「正体不明の謎の人物を見た」という場面で始まり、途中まで読者もその正体を知らずに読み進めることになります。家に帰ったときの祖父母の反応からただ事ではないと気づき、物語に引き込まれます。一通りの反応で読者の恐怖を煽った後に八尺様に関しての説明が入るこのタイミングも秀逸です。したがって、高めにつけております。後半の部屋にこもる時の描写、車の中の描写も、感情移入がしやすくひしひしと怖さが伝わってくる演出がなされており、完成度は当時にしては相当高く、最近の怪談と比べても見劣りしません。

 

エグさは、描写の過激さを見ています。これは高ければいいということではなく、単純にそういったグロテスクな描写の絶対量を表しています。グロ表現が苦手な方もいらっしゃると思いますのであえて評価に加えました。

 

リアリティは、いうまでもなくその物語が現実に起こり得そうかということが評価のポイントになっています。基本的には創作の方が話を大きくできたり脚色したりできるため怖さのポイントが高くなりやすいですが、その分あまりに現実離れした内容の作品も多く見受けられます。もちろんそういった話も怖いですが、現実離れしすぎていて逆に怖くない…といったパターンがあるのも確かで、そういった方達はより身近な、本当に起こり得そうな話を怖いと感じると思いますので、この項目は、「怖さ」評価と別ベクトルの怖さの評価と思っていただいて大丈夫です。

本作は妖怪モノですので、そういったリアリティはあまり感じられないというのが正直な感想です。

 

終わりに

 

今回は初のネットの怖い話紹介をさせていただきました。まずは安定ということで八尺様を紹介させていただきましたが、次回からは僕のかなり好みの作品を紹介させていただこうと思います。

 

ネットの怖い話にあまり触れてこなかった方、ぜひこのお話から読んでみてください。その魅力にきっと取り憑かれてしまうことでしょう。

 

では、この辺で失礼いたします。

 

ではまた!